隣人おとぎ注意報

主人公

春日 柳 (かすが やなぎ)

主人公・春日 柳
絵本作家を目指している15歳の高校一年生。だが絵心は皆無。
都会で働く両親と離れ、祖母と田舎で二人暮らしのおばあちゃんっ子。
幼い頃に無自覚で「六人の救世主」を召喚する行為をしてしまい、「救世主」として呼び出された御伽話の主人公達の「母」となる羽目に。
現在、立派な「母」になるため日々奮闘中。
幼い頃に自分を助けてくれたしゅー君に恋心を抱いている。

「おとぎ話の主役」達

牛若丸 (うしわかまる)

牛若丸
寺で天狗と修行し、五条大橋で弁慶をコテンパンにするあの人。
自他共に認める中性的美少年だが、ジジイ口調で低音ボイス。性格は素直で人懐っこい。背の低さがコンプレックス。
武士の一族・源氏の御曹司であることに誇りを持っているが、元服した後の姿「源義経」についてはあまり語りたがらない。
恋の話題に敏感。桃太郎や柳の気持ちに誰よりも早く気付いた。
学校で使う仮の名前は「佐藤 牛若 (さとう うしわか)」

桃太郎 (ももたろう)

桃太郎
きび団子で百人力、猿・雉・犬をお供に鬼退治をしたあの人。
何かにつけて「日本一」で「一番有名」なことを、まるで義務のように主張する俺様。大層な自信を持っており好戦的だが、結構うっかり屋。
金太郎とは出会った時から仲が悪い…というより一方的に敵視されている。
色恋絡みは超奥手で純情でヘタレ。牛若丸やエロ覚醒した浦島太郎から「チェリー」と呼ばれるも意味が通じず。
柳に好意を寄せているが素直になれない。
学校で使う仮の名前は「山本 桃太郎 (やまもと ももたろう)」

浦島太郎 (うらしまたろう)

浦島太郎
亀を助けて竜宮城、土産の玉手箱でお爺ちゃんなあの人。
超人ばかりな六人の中で唯一「普通」の青年。普段は穏やかで卑屈で泣き虫だが、お酒を飲むと性格が豹変してアダルト全開エロモードになる。
竜宮城の一件がトラウマとなり「美女」が苦手。絶世の美女・かぐや姫とは犬猿の仲(というより一方的にやられている)
高校生活では一人だけ年齢が高いため、昔話に準えて「三年間海外留学していた」ことにしている。
学校で使う仮の名前は「渡辺 浦島 (わたなべ うらしま)」

金太郎 (きんたろう)

金太郎
足柄山で熊達と相撲の稽古、後に酒呑童子を倒す四天王なあの人。
関東出身人物のはずなのに関西弁を操る、朗らかで優しい怪力少年。
分け隔てなく誰とでも仲良くし、友達になった相手にあだ名を付けて呼ぶのが好き。
ただし桃太郎にだけは何故か敵意むき出し。「大嫌い」宣言までしている。
現在柳とちょっといい雰囲気?
学校で使う仮の名前は「鈴木 金太郎 (すずき きんたろう)」

一寸法師 (いっすんぼうし)

一寸法師
お椀のお舟で川を渡り、鬼のお腹をチクチクして撃退したあの人。
六人の中で一番の常識人と噂される、常に怒り顔のツンデレ男子。
しかし意外と計算高くしたたかで、皆を出し抜いたり真顔で大嘘ついたり自分を激褒めしたりと結構やりたい放題である。
人前に姿を晒す時は打出の小槌を使用し、六人中一番の長身になる。ただし小さい身体に慣れているため体力は全然無い。
学校で使う仮の名前は「高橋 一寸 (たかはし いっすん)」

かぐや姫 (かぐやひめ)

かぐや姫
竹から生まれ、沢山の殿方に求婚されるも最後は月に帰るあの人。
癒し系美人で一見ぽわわんとしているが、実は結構Sで腹黒。
昔話では周りが男性だらけだったため現在は男子お断り中。その一方で女子同士の友人関係に強く憧れており、柳のことが大好きで大切にしている。
いつも(腹の中で何を考えていようと)基本的にニコニコしているが、自分に失礼な発言をした浦島太郎にだけは微笑まず、何かと攻撃をしかけている。
学校で使う仮の名前は「田中 かぐや (たなか かぐや)」

周りの人々

照麻呂 (てるまろ)

照麻呂
おとぎ話六人衆の保護者的存在。
柳のことを「小娘」と呼び、六人に対しても怖い顔でよく怒るお爺さん。
「救世主」や「修羅神様」に関して沢山の情報を持っているようだが、全てを話してはくれず、意味深な発言が多い。
周りの人を欺くために「道場の師範と門下生」という設定で六人と暮らしている。
柳のお婆ちゃんに一目ぼれ?し、仲良くしたがるという意外な一面も。

しゅー君 (しゅーくん)/古室先生 (こむろせんせい)

しゅー君
柳が通う高校の国語科教師。柳の幼い頃からの憧れで初恋の人。
少々怒りっぽくて厳しい性格。若くて眉目秀麗なため女子からの人気は高い。
約10年振りに再会した柳に対しては基本「先生と生徒」という態度を崩さないが、荷物を家まで届けたり頭を撫でて褒めたりなど、昔からの関係が垣間見えることも。
あるとき偶然六人の秘密を目撃してしまう。
今のところ、一寸法師曰く「不気味」な存在で謎多き人物。

伊藤 カヤ (いとう かや)

伊藤 カヤ
柳の幼馴染でクラスメート。明るくハツラツとした性格で、初対面の相手でも物怖じしない。
何を隠そう、柳が六人を呼び出すキッカケを作った人物である。が、本人はそれを全く覚えておらず、また照麻呂も彼女には何の非も無いとして柳だけを責めている。
ちなみに柳は、彼女の苗字が「伊藤」であることをつい最近知った。

春日 桐 (かすが きり)/お婆ちゃん

春日 桐(お婆ちゃん)
柳のお婆ちゃん。ちょっぴり天然でホワホワしている。
幼い柳によく昔話の絵本を読んで聞かせてくれていた。
ただしちょっと普通とは違う教え方をしていたのか、柳の「昔話知識」は偏っていたり間違っていたりする事も多い。
目の前でかぐや姫の術が解けても動じない(気付かない)凄い人。

学校の人達

御舟先生 (みふねせんせい)

御舟先生
柳のクラス、一年三組の担任。数学科の先生。
穏やかなお爺ちゃんだが、自分の理解の範疇を超えると幽体離脱して現実逃避するという厄介な技(?)を持っている。

津堂先生 (つどうせんせい)

津堂先生
柳達が通う高校の社会科教師。
どことなくラテン系な雰囲気で去り際に「アディオス」とか言っちゃうけど純日本人。
柳のことを「春日ちゃん」、しゅー君のことを「古室ちゃん」、更に六人のことを「おとぎ話転校生」と呼ぶ。
教育者であるにも関わらず、女子高生が大好きだと公言している犯罪者予備軍である。(ただし手は出さずに眺める専門らしい)

鈴ちゃん (りんちゃん)

鈴ちゃん
1年3組クラスメート。カヤと同じく柳の幼馴染でもある。 優しく穏やかな雰囲気の女子で、柳のことを「やなちゃん」と呼ぶ。
隣のクラスに「弦(げん)」という名前の双子の弟がいるかもしれない。
「ちょこざい水あめ」の登場人物・鈴ノ女とは一切関係ない。

ゆみちゃん

ゆみちゃん
1年3組クラスメート。鈴とよく一緒に行動している。
牛若丸のことを初めて見た時から気に入っているようで、何かあると「佐藤君」「牛若君」と騒ぐ。

松原君 (まつばらくん)

松原君
1年3組クラスメート。天美君とよく一緒にいる。
軽音部所属のドラマー男子。かぐや姫に惚れて(憧れて?)いる。一度真正面から「お断り」されているが、めげていない様子。
モブキャラのくせに人気投票で3ケタ得票&ベスト10入りを果たしたブレイブな奴。

天美君 (あまみくん)

天美君
1年3組クラスメート。松原君とよく一緒にいる。
割と常識人でツッコミ要員。何故か大き目のニットを着ていて萌え袖。この作品における貴重な眼鏡男子である。

桜井さん(さくらいさん)/委員長

桜井さん
1年3組クラス委員長。
外見・性格どちらもまさに「委員長」という感じのしっかり者。人気投票結果漫画では司会進行役もこなす。
自分達より年上で留学経験あり(という設定)の浦島太郎に対し、頬を赤く染めるなど乙女な一面もあり。

敵???

萌葱(もえぎ)

萌葱
敵?トリオの一人目。
生足ニーソな生意気ショタっ子。深緋や縹の力を全く当てにしておらず単独行動を取りがち。
葉っぱに息を吹きつけ刃物のように変化させ、柳と桃太郎に攻撃を仕掛けてきた。それは家の塀に突き刺さる程の威力。
ガキ全開の桃太郎から「ムカつくクソガキ」と不名誉な呼び方をされている。

深緋(こきひ)

深緋
敵?トリオの二人目。
超巨乳のナイスバディでお色気たっぷりの外見だが、少々子供っぽく頭のゆるそうな言動が目立つ。その一方、生意気な萌葱・マイペースな縹の間に挟まれて苦労しているような様子も伺える。
萌葱のことを「モエちゃん」、縹のことを「ハナちゃん」と呼ぶ。(萌葱は嫌がっている)

縹(はなだ)

縹
敵?トリオの三人目。
萌葱曰く「忠誠心が足りな過ぎる」というマイペースなタレ目青年。
「研究」と称して毎日アニメ雑誌やテレビ(アニメ?)を見ているようだが何の研究なのかは謎。
ハナちゃんと呼ばれることに関してあまり抵抗は無い様子。

「救世主」とは?

修羅神
大昔、六匹の妖怪を紙に封じ込めて退治したという神様が、万が一封印が解けても大丈夫なようにとかけておいた「保険」的存在。
照麻呂が話す昔話によれば、神様が用意しておいた六枚の紙に「勇敢な人物」を思い浮かべながら描くと、それが救世主となり村を救ってくれるのだという。
神様の名前は通称「修羅神様(シュラガミサマ)」。美しい男神で、余所者をひどく嫌うらしい。
村を救ったはずの彼が何故「修羅」と呼ばれているのかは不明。